【11版】ミッション対面ガイド⑮ Priority Assets ミラー
最終回は Priority Assets 同士のミラー。両者が Sabotage を使う。別々の非ホーム目標で同時に工作できるため、遂行役の頭数がそのまま得点上限になる。「何体仕事を休ませられるか」を正面から比べ合うミラーだ。
この対面の構図
左=自分のカード(緑) / 右=相手のカード(赤)。ミラーは両者同一
なお「自指揮フェイズ終了時」の判定は、第5ラウンドのみ自ターン終了時に振り替わる。
両者のカード: Sabotage
- 自ターン終了時、Sabotage のアクションを完了したユニット1つにつき3VP。そのユニットが敵陣内の目標レンジ内にいれば、1つにつきさらに2VP。
- R2以降の自指揮フェイズ終了時、非ホーム目標を1つ以上確保していれば4VP。
Sabotage のアクションは非ホーム目標レンジ内で自分の射撃フェイズに開始し、自ターン終了時にその目標を確保していれば完了する。別々の目標なら複数ユニットが同時に実行でき、敵陣内なら1体5VP。使用回数の上限はない。
ミラーの力学
条件は2行しかないが、上限の作り方が特徴的だ。1体3VP・敵陣なら5VPの従量制なので、毎ターンの得点はほぼ**「生きて仕事を終えた遂行役の数」×単価**で決まる。3体が敵陣で完了すれば1ターン15VPの上限に届く。つまりこのミラーの軍拡競争は火力ではなく、「射撃を捨ててよい安いユニット」の枚数と、それを目標まで運ぶ輸送・脚の質で起きる。
もうひとつの軸は地理だ。自陣側の目標での工作は3VP、敵陣側は5VP。両者にとって相手の陣地が高価なので、放っておくと互いの遂行役が中央ですれ違い、敵陣へ深入りし合う奇妙な回転が生まれる。ここで効くのが「アクションは自ターン終了時にその目標を確保していないと完了しない」という条件で、敵陣の目標は当然相手の OC が濃い。深入りの5VPは、確保を崩されれば0VPになる。自陣近くの確実な3VPと、敵陣の博打の5VP、この期待値比較を毎ターンやることになる。
点を伸ばす動き
- 遂行役を3〜4波に分け、毎ターン2体以上の完了を狙う
- 敵陣アクションは「OCを崩せる見込み」があるときだけ5VPを取りに行く
- 自指揮フェイズの4VPを落とさない保持役を、遂行役とは別に確保する
点を止める動き
- 自分のターンに相手の遂行役を先に落とす。半端なダメージより1体の除去
- 自陣側の目標へOCを厚く置き、5VP圏を「完了不能地帯」にする
- 安い駒で目標を contest し、アクションの完了条件そのものを折る
ミラーで差がつくのは、遂行と防衛の分業設計だ。工作に出た駒は射撃せず、自ターン終了時まで目標レンジ内に立ち尽くす——つまり毎ターン、複数の的を自分から供給し合っている。相手の遂行役を1体落とせば3〜5VPを消せて、自分の遂行役が1体生き残れば3〜5VPが入る。この等価交換の連続で、「遂行役を守る駒」を編成に入れた側が交換レートを崩す。アクション役だけを増やしても勝てないのは、ミラーだと最も痛い形で現れる。
覚えておく3点
- 得点上限は「生きて完了した遂行役の数」。安い遂行役の枚数と輸送力が軍拡の主戦場。
- 敵陣5VPは確保が前提の博打。OCを崩せる算段がないなら自陣側の3VPを回す。
- 互いに的を供給し合うミラー。遂行・排除・保護の三分業が最後に交換レートを決める。
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