DiceNinja ユニット研究

【11版】ケイオスデーモン実戦ユニット研究 コーン/ナーグル上位ロスターの主力16枚

デタッチメント研究の姉妹編。現行版の競技シーンで上位成績 (4勝以上) を収めたケイオスデーモンのロスターのうち、Blood Legion 軸 (コーン) 7本と Plague Legion 軸 (ナーグル) 3本を母集団に、採用が集中しているユニットをピックアップしてスタッツ・武器・能力をまとめる。スタッツと能力は Faction Pack: Chaos Daemons VERSION 1.1 (2026-07-22発効)、ポイントは Munitorum Field Manual 11e (同日版) 準拠。

11版デーモンのポイントには逓増価格制のユニットがある (1〜2ユニット目と3ユニット目以降で価格が変わる)。該当ユニットは「1-2個目/3個目以降」で併記する。

採用状況の全体像

ユニットコーン軸 (7本)ナーグル軸 (3本)
Flesh HoundsKhorne7/7 (計17枠)1/3
Rendmaster on Blood ThroneKhorne7/7 (計14枠)
BloodcrushersKhorne6/7 (計16枠)
SkullmasterKhorne6/7 (計11枠)
BloodlettersKhorne5/7
SkarbrandKhorne5/7
BloodthirsterKhorne4/7 (計5枠)
SkulltakerKhorne4/7
PlaguebearersNurgle3/3 (計13枠)
PoxbringerNurgle1/73/3 (計6枠)
Sloppity BilepiperNurgle3/3 (計4枠)
Great Unclean OneNurgle3/3 (計5枠)
RotigusNurgle3/3
EpidemiusNurgle2/3
Skull CannonKhorne3/7 (計6枠)3/3 (計6枠)
NurglingsNurgle4/72/3

このほかコーン軸では Karanak (2/7)・Bloodmaster (1/7) にも採用がある。目を引くのは神をまたいだ相互輸入で、ナーグル軸の全ロスターがコーンの Skull Cannon を2両積み、コーン軸の過半がナーグルの Nurglings をスクリーンに雇っている。デーモンのアーミーは神が違ってもLEGIONES DAEMONICAとして混成できる (デタッチメントの恩恵だけが神ロック) ため、「恩恵の外でも仕事をするユニット」が神を越えて流通する。

コーン軸 (Blood Legion) の主力

Blood Legion のデタッチメントルールは Murdercall (敵が8”以内で移動を終えるたび D6” サージ移動) と Blood Tainted (撃破で目標粘着化)。近接での撃破と機動反応が軸になるため、採用ユニットも「速い・硬い・チャージで壊す」に寄る。

Flesh Hounds | 75pt (5体) / 150pt (10体)

MTSvWLdOCInvuln
12"47+27+15+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Burning roar12"D6401[IGNORES COVER, TORRENT] / Gore Hound のみ
Gore-drenched fangs近接33+5-11

全ロスター採用・最多枠数 (平均2〜3ユニット) の実質必須枠。M12” の Beast がスクリーン・目標奪取・スクリーン剥がしを1枠75ptでこなし、Hunters from the Warp の自主回収で「前に投げて、死ぬ前に引き上げて、翌ターン別方向から出す」を繰り返せる。Murdercall のサージ移動の起点としても最軽量。

Rendmaster on Blood Throne | 150pt (1-2個目) / 170pt (3個目以降)

MTSvWLdOCInvuln
8"94+97+34+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Blade of blood近接52+6-23
Attendants' hellblades近接43+5-22[EXTRA ATTACKS]

こちらも全ロスター採用で、ほぼ全てが2両積み。Blood Throne の指定バフはアーミー全体のコーン攻撃に乗るため、Bloodcrushers や Skarbrand の突撃対象を「全員でS/AP/D+1で殴る」状態にする火力増幅器。単体でもT9/W9/4++の単騎キャラクターとして前線に置ける。

Bloodcrushers | 95pt/115pt (3体・1-2個目/3個目以降) ・ 190pt/210pt (6体)

MTSvWLdOCInvuln
10"73+47+25+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Hellblade近接23+5-22
Juggernaut's bladed horn近接44+6-11[EXTRA ATTACKS, LANCE]

コーン軸のハンマー。6体ユニットのチャージは Brass Stampede だけで期待 ~6MW が入り、本体の A36 (horn A24 + hellblade A12) が続く。T7/Sv3+/W4×6 の耐久はミッドボードの殴り合いを1ターン以上支える。母集団には6体×3ユニット (18体) の極端な構築もある。

Skullmaster | 85pt

MTSvWLdOCInvuln
10"73+67+24+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Blade of blood近接52+6-23
Juggernaut's bladed horn近接44+6-11[EXTRA ATTACKS, LANCE]

Bloodcrushers 専用リーダーで、採用はほぼセット。チャージ時に horn A24 が DEVASTATING WOUNDS 化し (crit 6 でセーヴ不可貫通)、同時のバトルショック強制が Daemonic Terror (影の中なら -1・失敗でD3MW) と噛み合う。強化 Brazenmaw (チャージ+2) の載せ先もここが多い。

Bloodletters | 110pt (10体)

MTSvWLdOCInvuln
8"47+17+25+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Hellblade近接23+5-22

BATTLELINE。A2 S5 AP-2 D2 のヘルブレードは1体あたりの打点がライン歩兵として破格で、OC2×10 の目標要員を兼ねる。Bane of Cowards は Blood Legion の「退却狩り」パッケージ (FOOLS’ FLIGHT 等) の下地。Warptide と組む場合は Shudderblink (アドバンス後チャージ) の恩恵対象になる。

Skarbrand | 315pt

MTSvWLdOCInvuln
10"113+206+54+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Bellow of endless fury12"2D68-11[IGNORES COVER, TORRENT]
Slaughter and Carnage – strike近接82+16-46
Slaughter and Carnage – sweep近接162+8-22

エピックヒーロー。strike の S16 AP-4 D6 は車両・モンスターをほぼ一撃圏に入れ、sweep A16 (手負いなら A18) がホードを薙ぐ。オーラ2本が重要で、影の携行 (回復と Terror の適用範囲を前線に持ち込む) と A+1 が Bloodcrushers・Bloodletters の打点をさらに押し上げる。素のアドバンス後チャージで320pt級としては着弾も速い。

Bloodthirster | 320pt (1-2個目) / 335pt (3個目以降)

MTSvWLdOCInvuln
12"113+186+54+

武器 (近接は Great axe of Khorne か、Axe of Khorne+射撃1挺の択一)

武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Hellfire breath12"D65-11[IGNORES COVER, TORRENT]
Bloodflail12"12+16-3D6+1[DEVASTATING WOUNDS] / Axe of Khorne と同時装備
Lash of Khorne12"62+8-12Axe of Khorne と同時装備
Great axe of Khorne – strike近接72+16-4D6+2
Great axe of Khorne – sweep近接142+10-22
Axe of Khorne – strike近接82+14-4D3+1換装
Axe of Khorne – sweep近接162+8-21換装

M12”+FLY の機動する殺戮アンカー。Skarbrand (A+1オーラ・アドバンス後チャージ) に対し、こちらは命中+1オーラと Relentless Carnage の追いモータル、そして FLY で地形をまたぐ着地選択の自由が売り。母集団では Skarbrand との2択またぎ併用 (1本は2体積み) で、Rendmaster の Blood Throne 指定 (S/AP/D+1) を受けたときの打点上限が最も高いユニット。

Skulltaker | 85pt

MTSvWLdOCInvuln
8"44+57+14+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
The Slayer Sword近接62+6-23[DEVASTATING WOUNDS, PRECISION]

エピックヒーロー。Bloodletters に付けるとヘルブレード20本 (A2 S5 AP-2 D2) が DEVASTATING WOUNDS 化し、110pt のライン歩兵が対モンスター・対エリートの遠投ナイフに変わる。本人は PRECISION + 振り直し + 撃破でCP回収のキャラクターキラーで、85pt の投資対効果が破格。採用4/7は全て Bloodletters とのセット。

ナーグル軸 (Plague Legion) の主力

Plague Legion のデタッチメントルールは Melancholic Miasma (ナーグル部隊9”以内の敵を影に入れ、毎指揮フェイズ影の中の敵にバトルショックテスト)。バトルショックを軸に敵を削り、粘る歩兵で盤面を握る構成になる。母集団の3本はいずれも Warptide (BATTLELINE 支援) との複合で、Plaguebearers を4ユニット以上並べる。

Plaguebearers | 115pt (10体)

MTSvWLdOCInvuln
5"57+27+25+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Plaguesword近接23+4-11[LETHAL HITS]

ナーグル軸の背骨で、全ロスターが4ユニット以上 (計13枠)。T5/W2/5++ のライン歩兵が目標を踏んで粘着化し、Warptide の DAEMONIC INFESTATION (3W回復) と Daemonic Manifestation (バトルショック成功で D3体復帰) で削っても戻る。リーダー2種 (下記) とのアタッチが標準形。

Poxbringer | 55pt

MTSvWLdOCInvuln
5"57+57+15+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Foul balesword近接43+5-22[LETHAL HITS]

Plaguebearers のリーダー枠その1 (全ロスター2枚)。crit 5+ 化で LETHAL HITS のプレイグソードが「5+命中=自動負傷」になり、ラインの打点が一段上がる。オーラの -1 は Melancholic Miasma の強制テストと重なって敵のバトルショック失敗率を直接押し上げる。強化 Maggot Maws の載せ先もここが多い。

Sloppity Bilepiper | 55pt

MTSvWLdOCInvuln
5"57+57+15+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Marotter近接43+501[LETHAL HITS]

リーダー枠その2。M5” のプレイグベアラーを 6” +振り直しアドバンスに変え、Warptide の Shudderblink (アドバンス射撃/チャージ可) と合わせて鈍足を補正する。Disease of Mirth は戦闘のたびに Terror の起爆判定を追加でばら撒く。強化 Cankerblight (バトルショック失敗でモデル1体除去) の定位置。

Great Unclean One | 265pt (1-2個目) / 280pt (3個目以降)

MTSvWLdOCInvuln
7"125+206+54+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Plague flail6"D6+13+7-22
Putrid vomit12"D6+35-21[IGNORES COVER, TORRENT]
Bilesword – strike近接62+10-2D6+1[LETHAL HITS]
Bilesword – sweep近接122+7-11[LETHAL HITS]
Doomsday bell近接62+7-12[LETHAL HITS] / Bilesword と換装

全ロスターが1〜2体採用。T12/W20/4++/FNP6+ のアンカーで、T+1 オーラが Plaguebearers を T6 に引き上げ、Nurgle’s Rot の T-1 と合わせて負傷ロールの分岐を両側から曲げる。デタッチ強化のオーラ2種 (Droning Shroud=18”外から射撃不可 / Font of Spores=AP+1) の載せ先もここ。

Rotigus | 280pt

MTSvWLdOCInvuln
7"125+226+54+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Streams of brackish filth12"2D68-21[DEVASTATING WOUNDS, IGNORES COVER, TORRENT]
Gnarlrod – strike近接72+10-33[LETHAL HITS, PSYCHIC]
Gnarlrod – sweep近接142+8-11[LETHAL HITS, PSYCHIC]

エピックヒーロー、ナーグル軸の全ロスター採用。GUO より1枠重い代わりに W22 と、24” 射程の Virulent Blessing (アーミー全体のD+1) を持つ。Deluge の OC-1 は目標を踏み合う膠着で地味に効く。Blood Throne (コーン) と対になる「指定部隊への全軍バフ」のナーグル版。

Epidemius | 80pt

MTSvWLdOCInvuln
5"56+87+25+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Balesword and Nurgling attendants近接D6+33+5-22[LETHAL HITS]

エピックヒーロー。Plaguebearers の 5++ を 4++ に引き上げる第3のリーダー枠で、粘着ラインの実効耐久を大きく変える。Tally は「ホードを削り続ける」というナーグルの通常運転がそのままCP収入になる設計で、80pt でセーヴ改善とCPエンジンを兼ねる。

神をまたいで雇われる2枚

Skull Cannon | 90pt

MTSvWLdOCInvuln
8"94+97+34+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Skull cannon48"D6+23+9-12[BLAST]
Attendants' hellblades近接43+5-22[EXTRA ATTACKS]
Biting maw近接24+602

コーンユニットだが、ナーグル軸の全ロスターが2両積む。理由は明快で、射撃の細いデーモンにおいて 48” S9 の火線が90ptで手に入り、しかも射撃のたびのバトルショック強制が Plague Legion のバトルショックゲーム (Terror・Cankerblight・Feculent Despair) にそのまま燃料を供給するため。Blood Legion 側でも3本が採用しており、神ロックの外で働く数少ない「デーモンの砲兵」。

Nurglings | 45pt (3体) / 90pt (6体)

MTSvWLdOCInvuln
5"37+48+05+
武器射程ABS/WSSAPD能力・備考
Diseased claws and teeth近接45+201[LETHAL HITS]

Swarm 3体45ptの浸透スクリーン。Infiltrators で開幕から中盤域を塞ぎ、敵の初動 (スカウト移動・T1チャージ・降下地点) を1枠で歪める。OC0 なので目標要員にはならず、純粋な妨害・時間稼ぎ役。コーン軸の過半とナーグル軸の2本が採用する、陣営を問わない潤滑油。

まとめ: 採用が語る2つの設計

コーン軸の採用は Skullmaster+Bloodcrushers のチャージ核を Rendmaster×2 と Skarbrand のバフで増幅し、Flesh Hounds×2〜3 が盤面を回す、という1つの形にほぼ収束している。ナーグル軸は Plaguebearers×4+リーダーの粘着ラインを GUO/Rotigus のオーラ圏で支え、Skull Cannon がバトルショックの引き金を遠距離から引き続ける。どちらも「デタッチメントルールが褒めてくれる行動 (チャージ/バトルショック) を、最も安く最も多くの回数できるユニット」が主力に選ばれており、ユニット単体の強さ以上にデタッチメントとの往復で採用が決まっているのが読み取れる。