DiceNinja デタッチメント比較

【11版】ケイオスデーモン注目7デタッチメント研究 ルール・強化・策略の全要素

Chaos Daemons (Legiones Daemonica) のデタッチメントは全9種。11版は 2000pt で 3DP (Detachment Points) ぶんを組み合わせる方式なので、実際の組み合わせは 3DP 単独 (Daemonic Incursion)、2DP+1DP、1DP×3 の3パターンになる。デーモンの9種は 3DP×1 (Daemonic Incursion) / 2DP×5 (四大神のレギオン+Shadow Legion) / 1DP×3 (神を問わない汎用枠) という構成で、競技シーンで実績を出している組み合わせはほぼすべて「神レギオン 2DP + 汎用 1DP」の形をとる。

この記事では、その実績複合に登場する6種 — Blood Legion・Scintillating Legion・Legion of Excess (2DP) と Cavalcade of Chaos・Lords of the Warp・Warptide (1DP) — に、採用数で最多数派の Plague Legion (2DP, Nurgle軸) を加えた7種について、デタッチメントルール・強化・策略の全要素を載せる。要約で丸めた紹介ではなく、選ぶときにこのページだけで中身を比較しきれることを狙う。各デタッチメントには Force Disposition (主目標カードの軸) が1つ紐づいており、ロスター提出時に自分のデタッチメントが持つ Disposition から1つを採択して固定する。ミッション側の仕組みはゲーム個票の索引を参照。

なお今回扱わない2種は、3DP 単独の Daemonic Incursion (Disruption) と、2DP の Shadow Legion (Be’lakor軸, Purge the Foe)。

前提: Shadow of Chaos が全デタッチメントの土台

デーモンはデタッチメント以前に、アーミールール The Shadow of Chaos で共通の陣取りゲームを戦う。戦場のうち「影」の中にある領域は次の通り決まる: 自陣は常に影の中。任意のフェイズ開始時に中立地帯 (No Man’s Land) の目標マーカーの半数以上を確保していれば、そのフェイズの間 No Man’s Land が影に入る。同様に敵陣の目標の半数以上を確保していれば敵陣も影に入る。

影の中では2つの効果が動く。Daemonic Manifestation — 影の中の友軍 LEGIONES DAEMONICA 部隊はバトルショックロールに +1 し、成功するとモデル1体が D3 回復 (BATTLELINE 部隊なら代わりに破壊済みモデルを最大D3体復帰 ※キャラクター除く)。Daemonic Terror — 影の中 (または Bloodthirster・Great Unclean One・Keeper of Secrets・Lord of Change などグレーターデーモンから6”以内) の敵部隊はバトルショックテストに -1 し、失敗すると D3 モータルウーンド

つまりどのデタッチメントも「目標を取って影を広げ、自軍は回復し、敵は割れやすくする」土台の上で戦う。バトルショックが単なる判定でなく回復とダメージの発生源になっているのがデーモンの特徴で、以下の各デタッチメントの個性はすべてこの土台の上に乗る。

編成の構造: 神ロックとユニットタイプロック

2DP の神レギオンは、恩恵の対象が その神のキーワード部隊に固定される (Blood Legion なら KHORNE のみ)。一方 1DP の3種は神を問わない代わりに、対象がユニットタイプで固定される — Cavalcade of Chaos は MOUNTED、Lords of the Warp は CHARACTER、Warptide は BATTLELINE。「2DP+1DP」を組むときは、主神を決めて神レギオンを選び、そのアーミーのユニット構成 (騎兵軸か、ホード軸か、キャラ数か) に合う汎用 1DP を足す、という2段階の選択になる。

本記事で扱う7種一覧

デタッチメントDP対象Dispositionデタッチメントルール強化策略
Blood Legion2KhornePurge the Foe敵が8"以内に移動終了するたび D6" サージ移動 + 撃破で目標が粘着化4種6種
Scintillating Legion2TzeentchPriority AssetsFlux トークン3個で開始、各種ロールを振り直し (使うと相手に渡る)4種6種
Plague Legion2NurgleTake and Holdナーグル部隊9"以内の敵を影に入れ、毎指揮フェイズ影の中の敵にバトルショックテスト4種6種
Legion of Excess2SlaaneshPriority Assets後退後チャージ可 + チャージ後に命中/負傷1振り直しモードを宣言可4種6種
Cavalcade of Chaos1MOUNTEDDisruption騎兵は後退後も射撃・チャージ可2種3種
Lords of the Warp1CHARACTERTake and Holdキャラクター (モンスター除く) の Ld と OC +11種4種
Warptide1BATTLELINEReconnaissanceアドバンス射撃 [ASSAULT] 化 + アドバンス後チャージ可2種3種

2DP 帯は強化4種+策略6種のフルセット、1DP 帯は強化1〜2種+策略3〜4種のハーフセット。1DP 帯の強化はキャラクターに付ける通常の強化ではなくユニットアップグレード型 (特定タイプの部隊に付与) なのも構造的な違いだ。以下、DP の大きい順に全要素を見ていく。

Blood Legion | 2DP / Khorne / Purge the Foe

デタッチメントルール「Murdercall」 — 相手の移動フェイズ、敵部隊 (AIRCRAFT 除く) が自軍の LEGIONES DAEMONICA KHORNE 部隊から8”以内で移動を終えるたび、そのコーン部隊のうち1つが D6” のサージ移動を行える。敵が近づく・離れる・通り過ぎる、どの移動でも反応して距離を詰められる。

デタッチメントルール「Blood Tainted」 — フェイズ終了時、そのフェイズ開始時に目標マーカー範囲内にいた敵部隊を自軍コーン部隊が撃破しており、その目標のコントロールレベルで上回っていれば、その目標は相手のコントロールレベルが上回るフェイズ終了時まで自軍確保のまま残る (撃破による目標の粘着化)。

強化 (4種)

策略 (6種)

Scintillating Legion | 2DP / Tzeentch / Priority Assets

デタッチメントルール「Fates in Flux」Flux トークン3個でバトルを開始する。自軍の LEGIONES DAEMONICA TZEENTCH のモデル/部隊について、アドバンス・命中・負傷・ダメージのロール、セーヴィングスロー、Hazardous テストのいずれかが振られた直後にトークン1個を消費して、その結果を振り直せる。一部の策略もトークン消費で強化される。ただし消費するたびに相手がトークン1個を得て、相手も同様に自軍のロール振り直しに使える (相手が使えばこちらに戻る)。自分の指揮フェイズに相手がトークンを持っていれば1個回収。「振り直しの権利を相手と貸し借りする」リソースゲームで、使いどころの損得計算がこのデタッチメントの本体と言っていい。

強化 (4種)

策略 (6種)

Plague Legion | 2DP / Nurgle / Take and Hold

デタッチメントルール「Melancholic Miasma」 — 敵部隊が自軍の LEGIONES DAEMONICA NURGLE 部隊から9”以内にいる間、その敵部隊は自軍の Shadow of Chaos の中にいる扱いになる (陣取り条件を満たさなくても、ナーグル部隊が近づくだけで影が付いてくる)。さらに両プレイヤーの指揮フェイズに、影の中の敵部隊1つを選んでバトルショックテストを行わせる。アーミールールの Daemonic Terror (影の中のテストは -1、失敗で D3 モータルウーンド) と直結した、影の常時携行+毎ターン起爆のデタッチメント。

強化 (4種)

策略 (6種)

Legion of Excess | 2DP / Slaanesh / Priority Assets

デタッチメントルール「Beguiling Aura」 — 自軍の LEGIONES DAEMONICA SLAANESH 部隊は後退したターンでもチャージを宣言できる

デタッチメントルール「Seductive Gambit」 — スラーネッシュ部隊がチャージ移動を終えるたび、Seductive Gambit の実行を宣言できる。宣言するとターン終了まで、その部隊は Fights First を失う代わりに、攻撃ごとに命中ロールを振り直し、負傷ロール1を振り直せる。先手を捨てて打点の確実性を取るか、部隊ごとに毎チャージ選べる。

強化 (4種)

策略 (6種)

Cavalcade of Chaos | 1DP / MOUNTED / Disruption

デタッチメントルール「Unholy Avalanche」 — 自軍の LEGIONES DAEMONICA MOUNTED 部隊がこのターン後退移動をしていても、射撃とチャージ宣言の資格を失わない。神を問わず、騎兵 (Bloodcrushers・Seekers・Screamers・Flesh Hounds 等) にヒット&アウェイの自由を与える。

強化 (2種・ユニットアップグレード型)

策略 (3種)

Lords of the Warp | 1DP / CHARACTER / Take and Hold

デタッチメントルール「Loci of Power」 — 友軍の LEGIONES DAEMONICA CHARACTER モデル (MONSTER 除く) は Ld +1 と OC +1。ヘラルド級のキャラクターを目標確保とバトルショック耐性の両面で底上げする。策略は四大神それぞれのキャラクター専用が1本ずつという珍しい構成で、多神混成アーミーほど選択肢が広がる。

強化 (1種・ユニットアップグレード型)

策略 (4種)

Warptide | 1DP / BATTLELINE / Reconnaissance

デタッチメントルール「Shudderblink」 — 友軍の LEGIONES DAEMONICA BATTLELINE 部隊がアドバンス移動を選択したとき: そのターン、部隊の射撃攻撃が [ASSAULT] を持ち、その移動はチャージ宣言の資格を奪わない。ホードの足を一段速くする、Bloodletters・Daemonettes・Plaguebearers・Horrors などライン部隊全般のためのデタッチメント。

強化 (2種・ユニットアップグレード型)

策略 (3種)

比較して見えること

全要素を並べると、7種の設計が3つの軸に整理できる。

① アーミールールへの関わり方が深さを分ける。 もっとも深いのは Plague Legion の Melancholic Miasma で、ナーグル部隊9”以内という部隊携行型の影に加えて毎指揮フェイズの強制テストまで持つ。Scintillating Legion の IMPOSSIBLE ECLIPSE と Legion of Excess の SENSORY EXCRUCIATION も、Shadow of Chaos の範囲そのもの・発動そのものに介入する (影を広げる/影の中の全部隊を一斉テストさせる)。Blood Legion の Blood Tainted は目標コントロールに直結し、陣取りの主導権を撃破で買う。一方 1DP の3種はアーミールールに触れず、機動・回復・妨害という別レイヤーを配る — 土台への介入は 2DP 側の仕事、と役割がはっきり分かれている。

② モータルウーンド砲が随所に仕込まれている。 SKULLS BEGET BLOOD (6D6・8”)、BILIOUS BLESSING (7D6・8”)、CAVALCADE OF BLADES (交戦モデル数D6) と、1CP で 4+ 期待のモータル砲が3種に載っている。射撃が細いというデーモンの弱点を、策略側のモータル供給で補う設計が共通している。

③ 「地形通過」策略が4レギオンに同型で存在する。 GORE-HUNGRY ONSLAUGHT (Khorne)・FATEBORNE NIGHTMARES (Tzeentch)・ROT AND RENEWAL (Nurgle)・PHANTASMAL LONGING (Slaanesh) は神が違うだけの同じ策略で、1CP で移動/チャージ時に地形を透過する。どの神レギオンを選んでも「遮蔽物を無視して踏み込む」動きは1CPで買える、と覚えておくとリスク計算が楽になる。

最後に編成上の注意を2つ。神レギオンの恩恵はその神のキーワード部隊限定なので、2DP+1DP の実質的な相性は「主神ユニットの比率 × 1DP のユニットタイプ被覆率」で決まる — 騎兵の多い Khorne なら Cavalcade、ライン枚数で戦う編成なら Warptide、ヘラルドを散らすなら Lords of the Warp が素直な組み合わせになる。そして Disposition はロスター提出時に、自分のデタッチメントが持つものから1つを採択して固定する — 2DP+1DP なら最大2択で、例えば Blood Legion+Cavalcade of Chaos は Purge the Foe / Disruption の2択、Plague Legion+Warptide は Take and Hold / Reconnaissance の2択になる。