DiceNinja デタッチメント比較

【11版】ヴォータン全10デタッチメント比較 ルール・強化・策略の全要素

Leagues of Votann のデタッチメントは全10種。11版は 2000pt で 3DP (Detachment Points) ぶんを組み合わせる方式なので、「1つを選ぶ」のではなく「3DPをどう配分するか」を考えることになる。実際の組み合わせは、3DP 単独 (Hearthband)、2DP+1DP、1DP×3 の3パターンだ。

この記事では10種すべてについて、デタッチメントルール・強化・策略の全要素を載せる。要約で丸めた紹介ではなく、選ぶときにこのページだけで中身を比較しきれることを狙う。各デタッチメントには Force Disposition (主目標カードの軸) が1つ紐づいており、ロスター提出時に自分のデタッチメントが持つ Disposition から1つを採択して固定する。ミッション側の仕組みはゲーム個票の索引を参照。

前提: YPが全デタッチメントの土台

ヴォータンはデタッチメント以前に、アーミールール Prioritised Efficiency で共通のリソースゲームを戦う。各プレイヤーの指揮フェイズ終了時、自陣の目標マーカーを1つ以上確保していれば +1YP。第2バトルラウンド以降はさらに、自陣外の目標を確保 / 自陣外を2つ以上確保 / 相手より多く確保、の各条件ごとに +1YP (最大 +3)。

貯めた YP は2つの使い道を持つ。1つはモード切替: 指揮フェイズ終了時に 7YP 未満なら Hostile Acquisition (目標マーカー範囲内の敵への攻撃に命中+1、Advance/チャージロール振り直し可)、7YP 以上なら Fortify Takeover (自軍確保の目標範囲内なら敵への攻撃に命中+1、加えて S>T の被弾に負傷-1 ※Vehicle除く) へ自動で切り替わる。もう1つは消費: 後述の通り、多くの強化・策略が YP を払うと効果が一段強くなる。

つまりどのデタッチメントも「目標を取って YP を貯め、貯めた YP をどこで何に使うか」のゲームを戦う。以下、各デタッチメントの個性はすべてこの土台の上に乗る。

全10種一覧

デタッチメントDPDispositionデタッチメントルール強化策略
Hearthband3Priority Assets最寄り/交戦中への攻撃で負傷1振り直し、Kâhl・Einhyr Hearthguard・Ûthar は AP+14種6種
Needgaârd Oathband2Purge the Foe敵部隊を撃破するたび +1YP4種6種
Mercenary Oathband2Take and Hold自動切替を廃し、3YP 消費で Hostile/Fortify を任意切替4種6種
Brandfast Oathband2Take and Hold輸送車6"内の歩兵射撃に SUSTAINED HITS 14種6種
Dêlve Assault Shift2Purge the FoeCthonian Beserks が Deep Strike + Battleline 化4種6種
Hearthfyre Arsenal2Priority Assets工兵系の目標確保で追加YP、1YP で命中1振り直し4種6種
Persecution Prospect2Disruption射撃対象を1部隊に絞って assailed 指定、2回目で pinned4種6種
Hearthguard Covenant1Priority AssetsEinhyr 系の 9"以内射撃で負傷1振り直し2種3種
Farseekers1ReconnaissanceHernkyn の 12"以内射撃に命中+12種3種
Armoured Trailblazers1DisruptionSagitaur に Scouts 6"2種3種

2DP 帯は強化4種+策略6種のフルセット、1DP 帯は強化2種+策略3種のハーフセットを持つ。1DP 帯の強化はキャラクターに付ける通常の強化ではなくユニットアップグレード型 (特定ユニットに付与) なのも構造的な違いだ。以下、DP の大きい順に全要素を見ていく。

Hearthband | 3DP / Priority Assets

3DP を1枚で使い切る唯一のデタッチメント。Disposition は Priority Assets の1択に固定される。

デタッチメントルール「Methodical Annihilation」 — 自軍モデルが、最寄りの有効な標的または自部隊の交戦範囲内の標的を武器で攻撃するたび: 負傷ロール1を振り直す。その部隊が Kâhl/Einhyr Hearthguard/Ûthar the Destined なら、さらにその攻撃の AP を1改善する。

強化 (4種)

策略 (6種)

Needgaârd Oathband | 2DP / Purge the Foe

デタッチメントルール「Martial Leverage」敵部隊が破壊されるたび +1YP。ひと言だが、アーミールールの獲得曲線 (指揮フェイズの目標確保) に撃破という第二のYP源を足し、7YP 到達もYP消費系の効果も前倒しする。

強化 (4種)

策略 (6種)

Mercenary Oathband | 2DP / Take and Hold

デタッチメントルール「Ruthless Reinvestment」 — 自軍は Hostile Acquisition/Fortify Takeover の自動切替 (7YP 閾値) を持たない。開戦時は Hostile Acquisition。指揮フェイズ終了時に 3YP 消費で2つのモードを任意に切り替えられる (逆方向も同じ)。閾値管理から解放される代わり、切替のたびに YP を払う運用になる。

強化 (4種)

策略 (6種)

Brandfast Oathband | 2DP / Take and Hold

デタッチメントルール「Mobile Sensor Relays」 — 自軍の Transport 部隊は Firebase Control (オーラ) を持つ: 友軍 INFANTRY 部隊がその Transport から6”以内に完全に収まっている間、その歩兵の射撃武器は [SUSTAINED HITS 1] を持つ。輸送車を火点として歩兵とセットで運用する前提の設計。

強化 (4種)

策略 (6種)

Dêlve Assault Shift | 2DP / Purge the Foe

デタッチメントルール「Fury From The Dêlve」 — 自軍の Cthonian Beserks が Deep Strike を持ち、BATTLELINE 化する。近接ユニットの降下強襲と、Battleline 参照ルール (編成・策略・ミッション) の適用が同時に手に入る。

強化 (4種)

策略 (6種)

Hearthfyre Arsenal | 2DP / Priority Assets

デタッチメントルール「Optimal Application」 — 2段構え。①指揮フェイズ終了時、自陣外の確保目標のうち、範囲内に自軍の Iron-master/Memnyr Strategist がいるものごとに +1YP (このルールで1ターン最大 +2YP)。②射撃フェイズ、Brôkhyr/Ironkin Steeljacks/Arkanyst Evaluator 部隊の射撃選択ごとに 1YP 消費で、フェイズ終了までその部隊の命中ロール1を振り直す。工兵系ユニットが「YPを稼ぐ側」にも「使う側」にもなる。

強化 (4種)

策略 (6種)

Persecution Prospect | 2DP / Disruption

デタッチメントルール「Assailed From Every Angle」 — 自軍全部隊が Guerrilla Adepts を持つ: 射撃フェイズ、部隊の射撃選択直後に使用宣言できる。宣言したら敵部隊1つ (MONSTER・VEHICLE 除く) を選び、そのフェイズ中この部隊の攻撃はその敵部隊しか標的にできない。解決後、1つ以上命中していれば、次の自射撃フェイズ開始までその敵は assailed (強化・策略の参照用マーク)。すでに assailed の部隊に再度成立させると、さらに pinned — 移動特性 -2”、チャージロール -2。指名 → 連続照射で足を止める、2ターンがかりの集中射撃システム。

強化 (4種)

策略 (6種)

Hearthguard Covenant | 1DP / Priority Assets

デタッチメントルール「Avatars of the Ancestors」 — 友軍の KÂHL/EINHYR CHAMPION/EINHYR HEARTHGUARD/ÛTHAR THE DESTINED 部隊の射撃攻撃は、9”以内の部隊を標的にする場合、負傷ロール1を振り直せる。なおこのデタッチメントは HEARTHGUARD タグを持ち、同タグの他デタッチメントと併用できない。

強化 (2種・ユニットアップグレード型)

策略 (3種)

Farseekers | 1DP / Reconnaissance

デタッチメントルール「Eye of the Hunt」 — 友軍 HERNKYN 部隊の射撃攻撃は、12”以内の部隊を標的にする場合、命中ロール +1

強化 (2種・ユニットアップグレード型)

策略 (3種)

Armoured Trailblazers | 1DP / Disruption

デタッチメントルール「Sagitaur Spearhead」 — 友軍の SAGITAUR 部隊は Scouts 6” を持つ。

強化 (2種・ユニットアップグレード型)

策略 (3種)

比較して見えること

全要素を並べると、10種の設計が3つの軸に整理できる。

① YPへの関わり方が主軸を分ける。 Needgaârd (撃破で稼ぐ)、Hearthfyre (確保で稼ぐ)、Mercenary (消費して制御する)、Persecution (assailed 経由で稼ぐ) は、アーミールールの YP 曲線そのものに介入する。一方 Hearthband/Brandfast/Dêlve は YP に触れず、火力・輸送・降下という別レイヤーを配る — その代わり強化・策略の随所に「YP を払うと1段強くなる」オプション (Bastion Shield、Trivärg、Piledriver、CYBERSTIMM…) が仕込まれ、貯めた YP の出口として機能する。

② 対象ユニットの縛りが相方選びを決める。 Hearthguard Covenant は Einhyr 系、Farseekers は Hernkyn、Trailblazers は Sagitaur、Dêlve は Cthonian、Hearthfyre は Brôkhyr 系と、恩恵範囲がキーワードで切られている。2DP+1DP を組むときは、主軸側の中核ユニットが相方の恩恵キーワードに乗るかどうかがそのまま相性表になる (例: Hernkyn 主体なら Farseekers、Einhyr 主体なら Hearthguard Covenant)。全部隊が恩恵を受けるのは Hearthband・Needgaârd・Mercenary・Persecution の4つだけだ。

③ モード条件付きの策略は複合全体で共有される。 Needgaârd の REACTIVE REPRISAL/VOID HARDENED は Fortify Takeover 時限定、Dêlve の WEAVEWËRKE BUTTRESS や Brandfast の OPPORTUNISTIC ESCALATION は Hostile Acquisition 時限定、Persecution の ADAPTABLE AVARICE は Fortify からの逆行弁 — どのモードで戦うターンが長いかによって、同じ策略リストの実質枚数が変わる。デタッチメントを選ぶことは、この条件網ごと選ぶことでもある。

最後に編成上の制約を2つ。HEARTHGUARD タグ (Hearthguard Covenant) は同タグ併用不可。そして Disposition はロスター提出時に、自分のデタッチメントが持つものから1つを採択して固定する — 2DP+1DP なら2択、1DP×3 なら最大3択、Hearthband 単独は Priority Assets 1択になる。